認知症あったかホームコンサート2024
POINT
開催趣旨
~コンサートで発信したいこと~
本コンサートは、今年で14回目になる「福岡県の介護の日のイベント」で
す。介護の持つ豊かさを伝え、介護人材の発掘や育成、グループホームや小規
模多機能ケア等の地域密着型サービスの理解を広め、それらを通して認知症と
共に生きる共生社会の普及・促進を図ることを目的としています。
令和6年1月、「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」(以下、基
本法)がスタートしました。2つのトークライブは、まさに時機にかなったテ
ーマと内容になっています。
トークライブ1は、認知症当事者同士によるセッションです。当事者が求め
る介護とは何か、基本法が目指す社会とは何か?当事者の皆さんの声を聴き、
一緒に考えてみましょう。このセッションには、長崎県佐世保市在住で、本コ
ンサートに何度も参加されている認知症当事者の福田人志さんと福岡市在住の
新膳信子さんに登壇していただきます。ビデオトークでは丹野智文さん、山中
しのぶさんのお話も伺います。
トークライブ2は、介護や支援に携わる本コンサートの実行委員を中心に、
今、私たちが直面している慢性的な介護人材の不足、その中で本格化してきた
IT化などの課題を踏まえ、基本法で目指している介護について、その推進者で
ある永田久美子さんや韓国の黄才榮(ファン ジェヨン)さんに介護事情や目
指している方向性なども聞きながらセッションしていきたいと思います。お2
人はオンラインでの出演です。
音楽は、本コンサートの要となるパートです。松田淳一さんを中心に4人の
演奏家によるバイオリン、ピアノ、パーカッションのすてきな音楽で、心を満
たし癒されるひとときを一緒に過ごしましょう。介護と音楽のシンクロです。
恒例のエンディングでは、「花は咲く」をあなたや私自身、大切な誰かのた
めに、歌と手話で届けましょう。またコンサートのシンボルカラーは「オレン
ジ」です。衣服や持ち物などのいずれかに、オレンジ色を身に着けてご参加い
ただければ嬉しいです。
このコンサートを機に、私たちが、これまで重視してきた本人主体のケア
や認知症当事者の社会参加や本人参画があたりまえとなり、社会の中で「認知
症バリアフリー」が広がることを願っています。
2024年9月1日
認知症あったかホームコンサート2024
実行委員会
実行委員長 大谷 るみ子
POINT
開催日時・場所
2024年11月23日土曜日 (祝日)
パピヨン24 ガスホール(2階)福岡県博多区千代1-17-1
☎092-633-2222
POINT
参加お申込み
お申込み・お問い合わせ
●申込み時に介護に関するアンケートにご協力ください。
●定員(会場300名)になり次第、締め切らせていただきます。
●電話での問合せについて 070-7664-2827(受付時間9時~17時)
受付時間内でも対応できない場合があります。
●オンライン参加の場合:Zoom プロ大規模ミーティングを利用します。ミーティングID、パスコードは、開催1週間前までにメールで連絡します。メールアドレスを必ずご記入ください。(申込み締切11月16日)
●個人情報については、厳重に管理しこのコンサートの参加確認・受付のみに使用します。
申込みフォーム
すべてご記入のうえ送信してください
POINT
01
プログラム
12:50 | OP |
13:00 | 開会あいさつ |
13:00 | 第1部 トークライブ 認知症本人が求める介護とは何か?「社会」とは何か? |
14:20 | 休憩 |
14:30 | 第2部 14:10 コンサート 音楽でつながるひととき ♪演奏者 ザ・ヒーリング ヴァイオリン 松田淳一 ピアノ 松田淳子 ヴァイオリン 柳浦香澄 打楽器 光本諭史 ♪演奏曲 オープニング ニューシネマパラダイス E.モリコーネ コンサート 愛の讃歌 M.モノー パリのアメリカ人 G.ガーシュイン オペラ座の怪人 A.ロイド=ウェーバー アメリカの想い出 H.ヴュータン Wasted Night One OK Rock フィドルファドル L.アンダーソン 動物当てクイズ ケセラセラ Mrs. Green Apple みんなで 花は咲く エンディング Time to say good-bye |
15:00 | 第3部 トークライブ 本人参画で介護はどう変わる?IT化で介護現場はどうなる? |
15:25 | エンディング みんなで歌おう!「花は咲く」 ・福岡市パートナーズカフェの皆さん・さろ~んちくし野の皆さん ・大牟田市認知症本人交流会女子会の皆さん・認知症の人と家族の会の皆さん |
15:40 | 閉会あいさつ |
15:45 | エンドロール ♪タイム トゥ セイ グッバイ サルトーリ この曲に秘められた意味に加え、私たちの心からの願いと未来への期待を込 めて、長年コンサートの最後にお送りしています。 |
POINT
02
講師・演奏者プロフィール
福田 人志
〇平成26年まで福祉施設で勤務
〇51歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断される
〇平成27年任意後見人の中倉美智子氏と「認知症サポート壱行の会」を設立
〇平成28年当事者主体のカフェ「峠の茶屋」を立ち上げる(現在も毎月1回開催中)
〇平成30年大牟田市「ほっと安心ネットワーク模擬訓練」を視察。その後、大牟田市の
若年性認知症の当事者の方々と交流を続けている
〇現在、「日本認知症本人ワーキンググループ」の理事
〇「ながさきけん認知症希望大使」を2年間務めた
〇令和5年より、中倉氏らと共に「認知症相談室」をリニューアル開設して、当事者や
ご家族に寄り添い、連携したサポートを行っている
新膳 信子
[出身地] 神奈川県相模原 [好きな食べ物] 甘い物には目がありません[日頃の生活でしている工夫]
たくさんある中の1つをお伝えさせてもらいます。
私の中で日常的に無くしつつあるものを仕方がないとただ見過ごすと言う事は何とも哀し過ぎます。
そこで日々起こる様々な出来事を
その日 その時 誰と
何をしてどんな思いでいたか等 出来るだけ事細かく記録に残し 後で目を通すと その日の事がだいたい解る文章として記録されていると思っています。そんな事からあやふやではなく 確かな出来事として 時が経ったとしても確かな出来事として人に伝えられる様に成ったと思っています。
これを「記憶ノート」と題して毎日記録を取り続けているところです。
丹野 智文
2013年アルツハイマー型認知症と診断され営業職から事務職に異動、
現在もネッツトヨタ仙台に在職しながら講演など社会的理解を広める
活動をしている
9年前、認知症当事者のための物忘れ総合相談窓口「おれんじドア」を開設
著書に「丹野智文 笑顔で生きる」「認知症の私から見える社会」ほか
山中 しのぶ
2019年若年性アルツハイマー型認知症と診断されました。
当時は携帯会社で勤務していましたが
現在は法人を設立し、利用者が、有償で働くデイサービスを運営している。
認知症になっても悪くないと思える地域にしたいと思い講演活動をしています。
永田 久美子
認知症介護研究・研修東京センター 副センター長(兼)研究部長
新潟県出身。千葉大学大学院看護学研究科修了。学生時代から、認知症の人と家族が、と
もに安心して自分らしく暮らし続けるための活動と研究を続けている。東京都老人総合研
究所を経て,2000年に現職場。厚労省、経産省等の研究事業の委員、NHK厚生文化事業団
「認知症とともに生きるまち大賞」選考委員長。
黄 才榮(ファン ジェ ヨン)
老人研究情報センター長、研究業績韓国認知症ケア学会理事、韓国老年学会理事、韓国長期療養学会理事、日韓経済協会介護部門委員など
2007年財団法人三井住友海上福祉財団研究助成金2007年ユニベール財団研究助成金
2008年認知症に関する介護保険サービスの現状と課題-2006年改正後の課題-『日本老年精神医学雑誌』第19券第10号掲載
2009年財団法人三井住友海上福祉財団研究助成金2007年ドイツ・日本・韓国の長期療養保険制度の比較研究・エーザイ研究奨励寄付金事業
2009年在宅介護における在日コリアン高齢者のニーズに影響する要因の検討『介護福祉学』日本介護福祉学会Vol.16-1に掲載
2009年在日コリアンの介護支援に関する体系的なレビュー『日本認知症ケア学会誌』論文紹介(2009.Vol.8No3掲載)
2009年『建帛社』介護福祉士養成テキスト・7コミュニケーション記述介護記録著2010年韓国老年学研究在日コリアン高齢者の在宅介護ニーズにおける現状と課題掲載
2010年~現在日本の認知症ケア関連書籍を多数翻訳・出版、韓国の認知症ケア関連の書籍出版
2012年最新長期療養保険制度の現状と課題(共著)
2013年認知症高齢者のための環境・人員・プログラムに関する研究事業研究員_保健福祉部研究事業
2014年認知症対応型介護施設モデル事業責任研究員_韓国健康保険公団
2015年認知症対応の地域包括支援センター研究事業_共同研究_京畿道福祉財団
2016年韓国作業療法士秋季学術大会テーマ発表「地域包括システムにおける作業療法の役割と意味」2017年主な先進国のHealthケアの大きな変化と韓国の課題(韓国医学研究所_共著:日本執筆)
2017年中福祉中負担に関する研究(国民政策研究員_共著:介護分野執筆)など
2018年龍山区の認知症安心町作りに関する研究_共同研究など
2019年老人住居福祉施設に関する適正モデル開発の研究_韓国保健福祉部(進行中)
党 一浩
(介護福祉士、介護支援専門員) 福岡市認知症フレンドリーセンター センター長
1974年生まれ 趣味が高じ自動車整備士の国家資格を取得後、大手自動車メーカーのディラーでメカニックとして勤務する。車検の毎日に疲れ果て、人恋しくなり介護の世界へ転身する。病院の看護助手から始まり介護福祉士、介護支援専門員として介護老人保健施設、認知症グループホーム、居宅介護支援、小規模多機能型居宅介護で主に認知症高齢者の支援に携わる。また、自宅や地域で暮らし続けるための手立てとして介護事業所と地域との融合を求め、住民主体の認知症カフェ(つつみカフェ)の立ち上げに関わり住民参加型の介護支援に期待を寄せている。現在は福岡市が運営する認知症フレンドリーセンターに勤務し、認知症にやさしいまちづくりを目指し活動している。
大谷 るみ子
社会福祉法人東翔会 グループホームふぁみりえホーム長
NPO法人福岡県高齢者グループホーム協議会理事長
1990年、医療法人東翔会東原整形外科病院看護部長。1996年より2018年まで、毎年デンマークへ福祉研修に赴き、‘98より6年間、デンマークフュン県社会保健介護士養成学校日本実習担当となる。
2001年より社会福祉法人東翔会グループホームふぁみりえホーム長。同年認知症ケア研究会(‘13認知症ライフサポート研究会と改称)設立し、代表となる。大牟田市と協働し全国に先駆けて認知症コーディネーター人材育成、地域づくりに取組む。‘04よりはやめ南人情ネットワーク世話人(現在、はやめ人情ネットワークと改称、事務局長)として地域全体で認知症SOSネットワークの構築に取組む。‘06年よりNPO法人福岡県高齢者グループホーム協議会理事長。‘08年NHKのプロフェッショナル仕事の流儀に出演。’13年より福岡県認知症施策推進会議副委員長。‘14年西日本新聞「まちでみんなで認知症と生きる」連載(全33回)
書籍:大牟田市認知症ライフサポート研究会として絵本「いつだって心は生きている~大切なものを見つけよう」(中央法規)、社会福祉法人東翔会として監訳、デンマーク発痴呆介護ハンドブック~介護にユーモアとファンタジーを~ (ミネルヴァ書房)
POINT
03
Tone-Key Quartet (トンキーカルテット)
2021 年、仙台高橋裕子モダンバレエ研究所「東日本大震災 10 周年記念公演」の折、
同研究所の依頼を受け結成された。
以来、クラシック音楽からジャズ、ポップスに至るあらゆるジャンルの音楽を手が
け、年代を問わず楽しめるパフォーマンスの実現を目指している。
打楽器・弦楽器・鍵盤楽器で構成されており、これは音楽の三大要素である、
リズム・メロディー・ハーモニーを完全な形で表現できるものである。メンバーが扱う楽器はピアノを代表とする全ての鍵盤
楽器、ヴァイオリン、ヴィオラ、馬頭琴などの擦弦楽器、それにパーカッションである。
光本諭史 (パーカッション)
大阪音楽大学音楽学部器楽学科打楽器専攻卒業。同大学卒業演奏会に出演。
卒業後、オーケストラや吹奏楽でのエキストラを始め、多数の学校での打楽器指導及びバンドトレーナーとして後進の指導を行っている。
現在、打楽器パフォーマンス「レバレッジ」メンバー、京都外国語大学吹奏楽部バンドトレーナー、大阪国際大学短期大学部 専任教員。
柳浦香澄 (ヴァイオリン)
大阪音楽大学卒業。
2012 年よりソロリサイタル開催。2014 年 渡伊、フィエゾーレ音楽学校にてヴァイオリンとヴィオラ、ルイージ・ケルビーニ音楽学校で室内楽を学ぶ。
国内外で演奏活動する傍ら、フィリピン・シリマン大学等で後進の指導にもあたっている。現在、貝塚クラシック協会会員、大阪チェンバーオーケストラ、LuftMusica に所属。NPO 法人アジア音楽教育者育成プロジェクト理事。
松田淳子 (ピアノ)
ピアノを佐藤价子、梅本俊和、松浦豊明に師事する。
大阪音楽大学を卒業後、教育助手として同校に勤務しながら演奏活動を始め、1985 年に渡欧。ベルギー、オーストリアで V.マルグリス、P.ダンに師事。ソロリサイタルや様々なコンサートに出演した後、1987 年に帰国。現在は主に室内楽、伴奏ピアニストとして活動し、フィリピン・シリマン大学などで後進の指導も行っている。KTV ピアノコンクール優勝。NPO 法人アジア音楽教育者育成プロジェクト監事。
松田淳一 (ヴァイオリン)
大阪音楽大学大学院修了後、ブリュッセル、マヨルカ、ウィーンなどに居を構え活動する。
その間ルクセンブルク交響楽団・マンハイム交響楽団・スペイン交響楽団の連合オーケストラ、スペインポレンサ国際交響楽団コンサートマスターに就任する。フィリピン・シリマン大学、大阪音楽大学、小林聖心女学院、帝塚山女学院等で後進の指導にあたる。
浜松市楽器博物館所蔵 11 弦楽器による CD「美しきヴァイオリンの世界」をコジマ録音よりリリース。
論文“The True Role of the Fingerboard and Misunderstandings”がアメリカの専門雑誌に掲載される。
NPO 法人アジア音楽教育者育成プロジェクト理事長。
施設の入居者とスタッフでZoomで楽しめるようになって、喜んで拝見しています。講演も音楽も素晴らしいです。
特に手話歌「花が咲く」は、適当ですが手を動かして皆でワイワイやっています。
これからも、続けていただくようお願いします
あたたかいコメント、ありがとうございます。グループホームなどが、事業所で入居者の皆さんとともに参加できるのはいいですよね。今年もぜひ楽しんでください。「花は咲く」も、定番ですね。今年もよろしくお願いいたします。
実行委員長 大谷